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2019年04月27日
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質が高いインバスケット演習とは

インバスケット演習は、人材アセスメントの際に、一つの演習として受講者の方に取り組んでいただきます。

 

人材アセスメントの目的は、一義的には受講者個々の能力診断をすることです。

能力診断は、それぞれの会社や組織で定めたディメンション(能力要件)ごとに行います。

 

よく勘違いをされるのが、次のようなことです。

「通常の試験問題のように、インバスケット演習の回答そのものに点数をつけているのでは・・・」

(例えば、80点、70点といったように。)

 

人材アセスメントでは、通常そのような点数のつけ方をしないのが一般的です。

受講者の方が回答用紙にアウトプット(発揮)した内容を、アセッサー(通常複数)が見て、予め定められたディメンション(能力要件)ごとに、人事評価のように評点(通常5点法、7点の場合もあります)をつけるのです。

しかも、それは複数のアセッサーが複眼で見ることで、精度を極力高めるようにしています。

 

話を元に戻しますが、

インバスケット演習では、特に思考的側面を中心に能力診断をします。

思考的側面とは、例えば、課題設定力、分析力、判断力、決定力、計画力、プロセス管理力などです。これらは、会社や組織、階層ごとに設定が行われます。

さらに、ディメンションごと(例えば、“分析力”)に、どのような行動をすれば良いのか、どのような行動をすれば悪いかのといった定義づけが事前に行われます。

その定義に基づいてディメンションごとに、複数のアセッサーによって評点がつけられます。

 

通常、人材アセスメントでは、演習はインバスケット演習だけではなく、グループ討議演習など複数の演習を組み合わせて行いますので、インバスケット演習の評点だけで、評点が決定されるわけではなく、最終的には、すべての演習に対する受講者の発揮度を総合的に勘案して決定されます。

そうすることで、より精度が高い能力診断が可能になります。

 

ここで、今回のテーマの“質が高いインバスケット演習とは”どういったものか?といいますと、事前に設定した各ディメンションの発揮度を確認できる内容になっているかどうかが重要なポイントです。

 

一方、発揮度を確認できる内容になっていないインバスケット演習は、質が高いインバスケット演習とは言えないのです。

例えば、分析力を診断したいのに、インバスケット演習に分析をできる内容が盛り込まれていなければ、受講者は発揮することはできません。決定力を診断したいのに、意思決定をできる内容が盛り込まれていなければ、受講者は発揮することはできないのです。

また、あまりにも情報量が多いインバスケット演習は質が高いとは言えません。それでは国語の試験になってしまいます。管理職レベルの人材アセスメントでは、国語の読解力のようなことを診断することは通常はありません。人材アセスメントは、あくまでも管理職として必要な能力要件を診断することが企業や組織から求められています。情報量が多すぎることで、本来確認したい能力要件を確認しにくいことにつながりかねません。一方で、受講者の方には、ある程度早く情報を理解したり、優先順位をつけて対処したりすることは求められますので、ちょうど良い情報量が必要です。

さらに言えば、選択肢があるインバスケット演習は、能力診断を目的そする人材アセスメントには向きません。受講者が考えて自ら選択肢を用意する。それをみてプロのアセッサーが診断することに意味があります。

 

質の高いインバスケット演習は、事前に設定した各ディメンションの発揮度を確認できるように、行動心理学の理論も踏まえて逆算して設計されています。

そのため、受講者の発揮度を確認しやすいものになっています。

結果として、精度が高い人材アセスメントを実現することができるのです。

 

私たち人材アセスメントを実施する会社では、正確な人事データを企業や組織に提供させていただくことが使命です。

今後も責任を持って、質の高いインバスケット演習などの演習課題の作成に取り組んでいく所存です。

以上

 

 

 

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